32: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/23(水) 16:12:57.17 ID:S+WsVRMM0
平気だよと答えると、ちなつちゃんはありがとと申し訳なさそうな顔をして言った。
空き缶をゴミ箱に捨てて、私たちはまた歩き出す。
今度は逆方向に。
あかり「それじゃあまた明日」
ちなつ「うん、ばいばい」
手を振り合って、一人になる。
なんだか今日は、自分のだめなところばかりを見た気がして気分が落ち込んでしまった。
それに帰ったらお姉ちゃんが青ざめた顔であかりに駆け寄ってくるんだろうなぁ。
――ちなつちゃん。
そんなことを考えながらも、もっと別のところで私はちなつちゃんのことを思っていた。
本当に、ちなつちゃんは結衣ちゃんのことが好きなんだなぁ。
それで結衣ちゃんだって同じくらいちなつちゃんのことを好いているはずなのに、何がいけないんだろう。
ひどく、もどかしい気分だった。
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