66: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/26(土) 15:22:27.40 ID:Vahr+Gi90
あかり「へ?」
あまりにも突然だったので、私はきょとんと首を傾げてしまった。
ちなつちゃんが「手伝ってくれて」と付け足して、照れてしまったのかお腹減ったねと顔を逸らした。
あかり「……えへへ、どういたしまして」
ちなつちゃんにありがとうと言ってもらえて、少し胸の奥がこそばかった。
嬉しいだけじゃなくって、なんだか泣きそうにもなって。
なんだか今の私には、二人の私がいるみたいだ。
――これからもよろしくね。
ちなつちゃんはそう言って、また歩き出す。
結衣ちゃんと仲良くなりたいちなつちゃん。きっと、もっともっと結衣ちゃんと仲良くなれればちなつちゃんは幸せそうに笑ってくれるだろう。
どんどん遠ざかっていく背中に私はこくりと頷いて。
頷いてけれど、すぐに少しだけギリッと心臓の奥の奥が萎んだ気もして首を傾げた。
それを無視して、私はちなつちゃんを追いかけ出す。
終わり
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