8: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/20(日) 22:06:33.08 ID:S6TbHtyy0
まだ完全に決まったわけでもないのに、私たちはそんなふうに盛り上がる。
ちなつちゃんと一緒にいるのはだから、本当に楽しかった。色々なことを知れて、色々なことで笑えて、毎日毎日まったく退屈しない。
一緒に他の本も覗き込みながら話していると、やっと京子ちゃんたちが部室に入ってきた。
「掃除だりー」といきなり机に突っ伏した京子ちゃんと、その前に座りながら「京子が遊んでばっかで全然終わんなかったんだよ、掃除」と今にも溜息を吐きそうな結衣ちゃん。
結衣「って、二人でなに見てんの?」
私たちは慌ててお菓子の本を背後やら鞄に隠した。
ちなつちゃんが「な、な、な、なんでもないですなんでも!」と明らかに動揺した様子で首を振った。私もついちなつちゃんにつられて「ほ、ほ、ほ、ほんとだよ!」とちなつちゃんに加勢。
結衣ちゃんは「なにそれ」と小さく笑った。
隣にいたちなつちゃんが、恥ずかしそうに首を竦めたのがわかった。
京子「お、もしかして何か作るの?」
ちなつ「きょ、京子先輩!」
机に突っ伏したまま、顔だけを横に向けて京子ちゃんが不思議そうに言った。
京子ちゃんのところからは本が見えてしまうのだ。ちなつちゃんが「なにも作らないですっ」とさらに本を後ろへ隠した。
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