82: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/12/14(水) 21:18:53.37 ID:2rtMXBIK0
がやがやと廊下のほうから声がする。
私は書類を整理する手を止めて、顔を上げた。千歳も同じように不審に思ったのか、「なんやろなあ」と言うように私に首を傾げてきた。
幸いなことに今は一年生の二人組はいないし、会長の姿もないから少しくらい席を外したって構わないだろう。
野次馬になりたいわけではない、生徒会副会長として廊下で騒いでいる生徒を注意するためだ。
綾乃「まったく、いくら放課後だって言っても生活態度はきちんとしなさいよね」
千歳「まあまあ、綾乃ちゃん」
そう言いながらも、千歳だって私の後ろについてくる。
千歳の場合はただ単に興味があるからなのだろうけど。
ガチャッ
ドアを開けた瞬間だった。
誰か――たぶん上級生だ――が廊下をだっと走り去っていった。
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