過去ログ - 空「楓さがし」
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40:にゃんこ[saga]
2011/12/03(土) 20:52:47.12 ID:i/+JyzFt0
堂郷先生も意外そうな顔で三次さんを見つめる。
頭を掻きながら、申し訳なさそうに言った。

「いやいやいや、無理はしなくていいぞ、三次。
遠くから沢渡に会いに来たんだろう?
どれくらい滞在するのかは知らないが、その間はやりたい事をするべきだぞ。
俺達に気を使う事は無いんだ」

「いえ……、あの……、違うんです。
私は確かにふうにょんに会いに来ました。
でも、それはふうにょんと何かをしたくて来たわけじゃなくて、
ふうにょんと一緒に居たいから竹原に来たんです。
私はふうにょんと一緒に居られれば、それでいいんです。
ふうにょんと一緒なら、どんな風な過ごし方でも、それが私のやりたい事なんです」

三次さんが一息に言って、
言い終わった後には、喋り過ぎたと思ったのか赤面して黙り込んだ。
すごいなあ、と思う。
初対面の年上の男の人に自分の考えを告げられる事もすごい。
でも、それと同じくらい、三次さんに大切に思われてる沢渡さんもすごいと思った。
きっと二人はワタシには想像も出来ないくらい強い絆で結ばれているのだろう。
ワタシにはそんな強い絆で結ばれた友達が居るのかな……?
分からない。
それは分からないけれど、羨ましく思ってるだけというのはよくない気がした。

「いいの、ちひろちゃん?」

沢渡さんが照れた様子で三次さんの顔を覗き込んだ。
きっと嬉しいけれど照れ臭いって感覚を、全身で感じてるんだろう。
三次さんが微笑んでそれに応じる。

「いいんだよ、ふうにょん。
私、ふうにょんと一緒に居られるなら何だって楽しいし、
それにふうにょんより背が低いっていう先輩も見てみたいしね。
勿論、ふうにょんが氷室さん達のガイドさんをする姿も見てみたいな」

「はうっ……!」

自分が大人数相手にガイドをする想像をしたのだろう。
変な声を上げて沢渡さんが更に真っ赤になった。
でも、嫌がってるわけでもないみたいだ。
緊張しながらも、新しい出会いを楽しみにしてる感じだ。

春日野先生と堂郷先生が三次さん達のやりとりを微笑ましそうに見ている。
前に進もうとしている生徒の姿を嬉しく思ってるのかもしれない。
教師という職業の人が全員そうだというわけじゃないのだろうけど、
でも、少なからず生徒達の成長を何より楽しみにしてる人達なのだろう。


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