過去ログ - 桐乃「妹たち総出で兄貴に悪戯する」 -SS速報VIP

過去ログ - 桐乃「妹たち総出で兄貴に悪戯する」

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65: ◆5yGS6snSLSFg[saga]
2011/12/01(木) 21:02:26.41 ID:2TFG+/8zo
「というわけで、今日はゲストに来ていただいてまーす」
「まあ、そのゲスト――もとい、お兄ちゃんは高坂先輩の部屋にいるわけですけどね。……ハァハァ」
「……先輩が犯されない内に早く始めた方がいいと思うわ。この様子だと、昨日のうちに、自分の兄に何を吹き込んできたかわかったものじゃないわよ」

「高坂の家に遊びに来るのも久しぶりだよなー」
「それはいいが、せめて事前に連絡を寄越せって」

下手すると厄介ごとに巻き込まれるぞ。

「厄介ごと？　なんだそりゃ」
「待ってればそのうち分かる。それより急に俺ん家に来るだなんてどうしたんだよ」
「ああ、それな。実は昨日瀬菜ちゃんに、『明日は朝から高坂先輩の家に遊びに行って』と頼まれてな」
「……」
「何でだ？　と聞いても理由教えてくんねーんだよ」

なんとなく読めたぞ。
ということは、今日の一番槍は――

「高坂先輩おはようございまーす！」

元気よく、俺の部屋の扉を開けたのはやはり瀬菜だった。

「今日は赤城（妹）からか……」
「せ、せせ、瀬菜ちゃん！？　瀬菜ちゃんがどうして高坂のヤローの所に！？」
「お兄ちゃん。おはよー」
「おはよー瀬菜ちゃん。……って違う！　そうじゃない！　どうして瀬菜ちゃんがここにいるの！？」
「あれぇ？　言ってなかったっけ？」

ととと、と俺の小走りで駆け寄る瀬菜。
そして、そのまま俺に抱きつくと、

「私、高坂先輩と付き合うことにしたから」
「「はああああああぁぁぁぁぁあぁぁ！？」」　　　ﾊｧｰ!?＞

な、何を言い出すんだこいつは！？　
それにしても柔らけえな……違う違う！　要点はそこじゃない！

「こうさかああああああああああ！」

野獣のように襲い来る赤城。

「ま、待て赤城！　これは孔明の罠だ！」
「ぐるるぅぅああああああああああ！」

だ、駄目だ。最早人語を介していない。
で、でも妹の言葉なら！

「赤城（妹）！　責任もって兄貴を止めろ！」

おまえが馬鹿なこと言わなきゃ――

「あーあ。先輩が男好きなら私も諦めたんだけどなぁ……」

そんな言葉で止まるかああああ！

ピタリ。

「えっ？」

止まっ……た？

「瀬菜ちゃん、それはほんとかい？」
「うん、ほんとだよ」
「そうか、わかった」

そう言って、くるっと俺に向き直った赤城の顔は完全に、ホモの顔だった。

「高坂君！　俺が男体の神秘――もとい、美しさ、素晴らしさについて教えてあげようじゃないか！」
「や、やめろ！　そんな目で俺を見るんじゃねえ！！」

赤城兄はもはや恍惚の表情だった。
目の焦点はあってないし、口は半開きでにやけきっている。
……なんておぞましい光景なんだ。

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