95:行間 1[sage]
2011/12/21(水) 00:04:06.36 ID:/E/eolG30
−−−その夜−−−
見滝原町は主に学園都市の協力によって開発された都市部と、開発が失敗し、放置されている場所がある。
当然、夜でも都市部は明るく、未開発の部分は驚くほど暗い。 あまりの暗さに、地元の人でもこの時間帯をうろつく人はいない。
そんな未開発の場所だが、今日は珍しく、この時間帯に一人の人物が訪れていた。
その人物は、鉄柱の上に腰掛け、何かを食べていた。 そこへ
キュゥべえ「………まさか、君が来るとはね。 杏子」
佐倉杏子
かつて自らの祈りで家族を壊し、巴マミとはまた別な方向で活躍している魔法少女の一人だ。
彼女もかつて、巴マミと行動を共にしていたらしいが、何かのきっかけで別々で行動するようになったのだ。
彼女はキュゥべえを見つけて言った。
杏子「マミの奴がしくじったらしいって聞いたから来たけど……ちょっと話が違うんじゃねぇの?」
キュゥべえ「……残念だけど、君は今のこの町に必要ないみたいだね」
杏子「何それ、超ムカつく」
でも、と杏子は言葉を置くと
杏子「こんな絶好な縄張りを、新人と甘ちゃんに譲るのもね」
キュゥべえ「何をするつもりだい?」
杏子「要するに……ぶっ潰せばいいんでしょ? ………あの二人を」
ニィと、杏子は八重歯を出して笑いながら言った。 その笑いは残虐性からの笑いだった。
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