過去ログ - 阿良々木「忍と出遭えて、良かった」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/23(水) 02:38:40.38 ID:ooj8npSA0
今となっては、僕にとっては、決して間違いなんかではなかった。
忍が居たから今まで助かった事は数知れず、逆に言えば忍が居たから起きた事
だってあった。それを一緒に乗り越える事ができたのは、いつだって彼女と僕と
いう関係がなりたっているからこそだった。
「忍、僕にとってお前がどんな存在か、考えたよ」
「僕にとって、お前は、相棒のようなもんだ。それは恋ではないかもしれない
な。相棒、そんな言葉じゃ表せない」
「決して切れない、愛、遭い、相の絆だ」
「だから、そんな悲しい事を言うんじゃねえよ、忍」
言っただろ―忍。
お前が明日死ぬのなら僕の命は明日まででいい――お前が今日を生きてくれるなら、僕もまた今日を生きていこう。
この言葉に、偽りは無い。今でも、何百年経とうとも、何千年、何万年、何億年経とうとも変わらない。
「帰ってきてくれ、忍。お前がいないと、僕は駄目だ」
「………………全くもって、莫迦な主様を持ったものじゃ…………」
僕が背負うべき傷なんて、ちゃんちゃらおかしい話だった。
二人で背負うべき傷だった。そして―二人で紡ぐ、絆でもあった。
「莫迦過ぎて話しにもならん」
「…………はい」
「なあ、主様。一つ。一つだけ頼みたい事があるのじゃ」
「なんだ……?」
「あの日のように、儂と本気で殺しあってくれんかの」
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