過去ログ - 阿良々木「忍と出遭えて、良かった」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/23(水) 02:39:33.12 ID:ooj8npSA0
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 「はぁ……はぁ……」
 血だらけの足を引き摺ってこの町を歩く。時刻は深夜1時をまわった。
 何が起きているのかと言えば、伝説の吸血鬼とその眷属との殺し合いである。
 あいつは本気だった。手を抜けばこちらが一瞬で死んでしまう。軽い組み手だ
ろうなんて考えていた数十分前の僕が恨めしい。
 「どうした、主様。それが本当に儂の眷属の力かの」
 「うるせえ……。休憩中だ……」
 「随分長い休憩じゃ」
 足が再生したところで、僕は忍に向かって足を蹴り上げる。それをまるで刀の
達人の様にかわし、僕を全力で殴り飛ばす。
 「―あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああ―」
 阿鼻叫喚。神原の時なんて比ではない、相手は伝説の吸血鬼だ。再生する無限
地獄を何度も体験してきたが、今回は今までで一番酷い。
 顔面の潰れた部分が再生すると、今度は向こうが足を蹴り上げた。その足を全力で掴み、体ごと回転させ、僕が忍をぶん投げる。山まで飛ばし、それを追いかけるように僕は跳んだ。



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