過去ログ - おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない
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17:城内[saga]
2011/11/23(水) 22:28:01.28 ID:8HucEgRpo

王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

しーん

王様「……」

しーん

王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない」

しーん

王様「……はぁ」

王妃「何をしているのかしら?」

王様「お、おまえ!? いつからそこに?」アタフタ

王妃「今ですよ。別に10回以上同じような台詞を喋ってるところなんて見てないわよ」

王様「み、見てたんだな」

王妃「どうしたのかしら?」

王様「いや、勇者が旅に出てから随分と経っただろう? それで最近戻って来ないなぁと思って」

王妃「くすくす。寂しかったのね」

王様「別にそういうわけではないぞ」

王妃「確かに勇者くんたちは全然死なないわね。いいことなんだけどちょっと寂しいわね」

王様「……うむ。いまやあやつらは歴代最強と謳われた初代勇者様一行をも遥かに超越した強さだからなぁ」

王妃「あの泣き虫だった勇者くんがねぇ」

王様「封印されてた魔王は過去の勇者様たちが苦戦し、どうにか封印できたというものだったのだが、それをあっさりと倒したということだからな」

王妃「でも強さに溺れないのはあの子達のいいところね」

王様「そうだな。穢れることがないからこそ勇者なのかもしれんな」

王妃「そうね」

王様「……」

王妃「……でも、寂しいからって一人でブツブツやってちゃ駄目よ?」

王様「うっ! べ、べつにそれはもういいではないか」

王妃「駄目よ。メイドたちが、毎日ぼそぼそ声が聞こえる! 幽霊よ! って怖がっちゃってるのよ」

王様「そ、そうなのか?」

王妃「ええ。だからせめてこんな夜中に電気もつけないでやるんじゃなくて、昼間の明るい時にやってもらえるかしら?」

王様「べ、べつに儂は王なのだからいいではないか!」

王妃「だから、駄目って言ってるでしょう?」ニコニコ

王様「ひぃ!? 王妃の笑顔が怖い!!」

王妃「あら? 何を言ってるのかしら?」ニコニコ

王様「おうふっ! わかった! わかったから、その目はやめてくれ!」

王妃「あらあら、うふふ」



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