11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)[sage saga]
2011/11/23(水) 23:09:37.46 ID:iCVRijr50
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「澪先輩の電話番号は……っと」
家に帰ると、私は制服も着替えずにベッドに倒れこみ、携帯のアドレス帳を開いてみた。
そして、いざ電話を掛けようとボタンを押しかけたとき、私は今まで一度も澪先輩に電話を掛けたことがなかったことを思い出す。
唯先輩なら何度も電話したことはあるし、澪先輩だってメールくらいなら普通にしている。
だけど、電話と言うのは全く無い。
元々話すことが苦手だから、電話も正直なことを言うと嫌いだった。
そういえば、唯先輩以外(唯先輩も自分からかけたことはないけど)の軽音部の先輩に電話なんてしたことなかった気がする。
「どうしよ……」
澪先輩なら突然電話しても何も言わないと思うけど、それでもどうしても通話ボタンが押せない。
電話というものは不思議だ、なんて思ってしまう。
私は何度か大きく息を吸うと、迷う親指で通話ボタンを押した。
こんなことで迷ってたって仕方が無い。
携帯の向こうで冷たい呼び出し音が鳴り響いている。
やっぱり電話しない方が良かったかな、と後悔し始めたとき、『はい、もしもし』と声が聞こえた。
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