12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)[sage saga]
2011/11/23(水) 23:10:37.53 ID:iCVRijr50
「あっ、あの、澪先輩……」
『梓?珍しいな、梓が電話してくるなんて』
「はあ……えっと、突然すいません」
電話の向こうはうるさかった。
テレビでも見ているのかも知れない。
もしそうなら歌詞のことを聞くのは明日にした方がいいのかも。
それに何より、緊張して喉がカラカラだった。
『いや、いいよ、大丈夫』
「あの、やっぱり私」
切りますね、と言い掛けたとき、
『あぁ、やめろって!』という声がして、続け様に『ごめん、ちょっと待って』と保留音が流れ始めた。
「えっ、澪先輩……」
驚いて携帯を持ったまま固まっていると、すぐに『やっほー』と明るい声が聞こえた。
「律先輩!?」
『正解』
電話越しに聞こえる律先輩の声は笑っている。
私の反応が面白かったのだろうか。
「律先輩、どうして」
『いやあ、澪ん家押し掛けてたら梓から電話来てさ、澪にちょい変わってもらった。可愛い後輩の声が聞きたかったからな!』
さっきのテレビだと思った声は律先輩だったのかも知れない。
その証拠に、今は何も聞こえなかった。
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