9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)[sage saga]
2011/11/23(水) 23:07:02.05 ID:iCVRijr50
あの時、私は初めて先輩たちの隣に立てればいいと思った。
いつか律先輩の差し出してくれた手に自分の手を重ねたいと。
今自分がその場所に立てているとは思えない。
まだ、先輩たちのように手を繋げない。
だけど少しは前に進めているんだ。
そう思うと、肩の力が抜けていくようだった。
「で、今年も軽音部は学祭でライブするのよね?」
「うん。あ、それでね、新曲作るためにみんなで歌詞考えることになって」
「へえ!それでさっきあんなに唸ってたんだ?」
何も思い浮かばなくて、と私は苦笑する。
歌詞作りがこんなに難しいものだったなんて思わなかった。
純が腕組みしながら、さっきの私より遥かに大きく唸った。
「ジャズ研はそういうんじゃないからなあ。そういえば、軽音部の歌詞って誰が作ってんの?」
「あぁ、えーっと」
「唯先輩とかムギ先輩?率先輩はさすがにあんな歌詞書かないだろうし。まさか澪先輩なわけないし」
「ごめん、純。そのまさか」
澪先輩のファンである純は、一瞬きょとんとすると「な、なんていうか凄い可愛い歌詞だと思ってた!」と必死に作り笑い。
それでもすぐに受け入れるところを見ると、何となくわかっていたりしたのかも知れない。
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