112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 03:23:41.46 ID:uFOG1DQZo
今回彼女達が優先したのは、不審者の捕獲などではなく、僕の警護だった。
彼女達はそれを監視と呼んでいるが、それはむしろ僕の役割だと思う。
「いやいやいやいや、これは確かにあたし達の任務なんだぜ」
と、火憐ちゃんは真面目な表情をして言った。
「そうだよ」
と、月火ちゃんも真面目も真面目、大真面目といった雰囲気で言う。
「お兄さんは気が付いたら厄介事に巻き込まれているからね。私が一緒にいてお兄さんの
身を守ってあげることこそが、私の使命なんだよ。…………火憐ちゃんはお兄さんと一緒
にいたいだけみたいだけど」
「んなっ!そ……それは月火ちゃんもだろっ!」
「はいはい、二人とも喧嘩しないで、要するに僕を守ってくれるんだろ。ありがとう」
本当に、ありがたい。
涙が出るほどに。
こんな僕を――二人の兄にあたる彼に、とんでもないことをさせてしまった僕を――思
ってくれるだなんて。
僕は、交渉は明日でも構わないだろう、と考え、火憐ちゃんと月火ちゃんの行為に大い
に甘えて、三人で遊ぶことにした。
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