35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 01:39:34.12 ID:uFOG1DQZo
そう言ってから、翼ちゃんは僕の前に回り込んで、道を塞ぐようにして、
「ごめんね、阿良々木くん」
と言った。
「今、私、意地悪なこと、言ったよね」
「いや、そんなことはないよ」
この話の流れでどうして僕が翼ちゃんから謝られるのかわからず、僕は多少戸惑う。
そう、僕に謝られる資格なんてない。
「だってこれ、八つ当たりだもん」
と、翼ちゃんは言った。
「いきなりこんなこと言われたって、反応に困るでしょう?だからどうしたって感じだし、
そもそも阿良々木くんには関係ないし――でも、なんだか、ちょっと同情しちゃうようで、
筋違いの同情しちゃう自分に罪悪感を覚えちゃうでしょう?悪いことをしちゃったような、
そんな……嫌な気分に、なったでしょう?友達のプライベートを覗き見しちゃったみたい
で、重い気分になったでしょう?」
まくし立てるようにそう言う翼ちゃんからは、悔恨の情が溢れていて。
急にとても気弱な表情になっていて―― 一つ取り扱いを間違えると取り返しがつかな
いほど壊れてしまいそうで――僕に反論を許さない雰囲気があった。
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