39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 01:43:51.96 ID:uFOG1DQZo
「それは……それは多分、僕が僕だからだ」
「は?」
「こんなところで引くような僕じゃない。僕はこんなところで引いちゃいけないんだ」
戯言のようにも聞こえるかもしれないが、この場合は戯言というわけじゃない。
曖昧は便利だけれど、便利だからって使い続けていいわけじゃない。
戯言だってそうだ。
これが、これこそが僕の偽りのない言葉。
「んー、そっか。そうだね。そうかも」
翼ちゃんは、僕の言葉に、頷いた。それ以上僕を問い詰めようとはせずに、頷いた。
「そうだね。ここで話をやめちゃったら、本当に阿良々木くんで憂さを晴らしただけにな
っちゃうしね」
「…………」
「誰にも言わないって、約束してくれる?」
「うん、そりゃ」
「誰にもだよ。本当に、誰にも。妹さん達にも――家族にも、秘密」
念を押すような言い方は、ふざけ半分のようにも思えたし――しかし、真剣そのものと
も受け取れるものだった。
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