過去ログ - 翼「これも、また、戯言かな」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 01:54:56.54 ID:uFOG1DQZo
「何が『THE END』だ、こら!」

 そう言うと、一瞬で哀川さんは僕の背後に回りこみ、ヘッドロックを極めた。

「く、くるし……ま、ま、かはっ、って、っくかさい。ざれ、ざれごとで、っすよ」

「ええ、お兄ちゃんよ、苗字で呼ぶのは敵だけだっつったよな。あたしは。あとちゃんと

事実を教えろとも言ったよな。ええ?」

 そっちが後かよ。という、突っ込みも言えない。

 苦しい。

 どうやら、完璧に極まっているようだ。

 あ、これはまずい。

 落ちる。おちる。オチル――――――

「まあったくよう。ちゃんとしてくれよな、お兄ちゃん」

 そう言って、赤く美しき請負人は、ヘッドロックを解いた。

 僕は今までできなかった分、精一杯呼吸する。

「はあ、はあ、げほ、がほ」

「だいたい、なんでルンバの事をお兄ちゃんが知ってんだよ。それは今、あたしが教えて

やった情報じゃねえか」

「すいません、ちょっとふざけてみただけです」

「はあ、ほんとさ、これでも一応仕事なんだよ?あたしは。別に、お兄ちゃん苛めたくて、

ここにいるわけじゃねえんだよ。苛めんのはあくまで、ついでに楽しんでるだけなんだからさ」

 楽しまないで欲しい。

「こういうギャグパートも合った方がいいかと思いまして……」

「で、どこからが本当なんだ?もう一度やり直せ」

「はい。えっと――」

 僕は思い出す。

 ギャグで流したいような、笑って済ますことの出来ないような、そんな記憶を。



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