63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:06:52.08 ID:uFOG1DQZo
そんな突込みを入れる頃にはもう、彼女はドーナツを食べ終えていた。
ゴールデンチョコレートも、
フレンチクルーラーも、
エンゼルフレンチも、
ストロベリーホイップフレンチも、
ハニーチュロも、
ココナツクルーラーも、
ポン・デ・リングも、
D−ポップも、
ダブルチョコレートも、
ココナッツチョコレートも、
十個のドーナツ全てが食べ終えられていた。
僕は、さっきまで詰まっていた物が一瞬のうちに消え去ってしまい、急に虚しくなった
箱をじっと見つめる。
「…………」
……いや、パンドラの箱よろしく、希望がこの箱には残ったのかもしれない。
もしかしたら、この吸血鬼幼女と、春休みから、半年も経たずに、和解できるかもしれ
ないという希望が。
「……いや、戯言か」
そんなことできるわけもない。
互いが互いを許さない。
それが僕らの大前提なのだから。
170Res/136.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。