78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:39:19.33 ID:uFOG1DQZo
「ちょ、ちょっと――無茶言わないでくださいよ。今何時だと思ってんですか?」
「夜中だと思ってるよ」
「…………………………………」
「非常事態なんだから行為は非常識でいいんだよ。大丈夫大丈夫。最悪、阿良々木くんが
委員長ちゃんに軽蔑されるだけで済むって」
「本当に最悪じゃないですか」
「もう、軽蔑されちゃってるかもしれないけどね。僕みたいに」
「本当かもしれない怖いことを言わないでください」
そして、さりげなく僕のことを軽蔑しているとか言うな。
僕と忍野のそんな会話を、金髪の吸血鬼幼女は、何故か少し不快そうに、聞いていたの
だった――そんな感じで。
僕はママチャリで、夜の町を駆けていた。
一応ライトを点けてはいるけれど、これは今の僕には必要ない。廃ビルの出がけに、忘
れずに吸血鬼幼女に血を与えてきたので(やはりというかなんというか、ドーナツの方が
お気に召すらしく、あのときの俊敏さは一切なかった。ショックだ)、僕の身体は現在、
そこそこ高い吸血鬼性を帯びているのだ。闇夜であろうと暗黒であろうと、遥か先まで見
通せる。
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