過去ログ - ほむら「上条♪」 マミ「上条くん♪」 当麻「あばばば……」
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195: ◆J0nZQhi5n4XG[saga sage]
2011/12/24(土) 10:04:00.18 ID:LYNCh8Sf0
それを聞いた上条は、まず心底驚いたという風に目を見開き。
次に困惑した表情で目を泳がせ、わしゃわしゃと髪を掻き毟って。
最後に、思い切り頭を下げた。


「……ごめん。気持ちは嬉しいけど、応えられない」

「……そう」

「俺……好きなひと、いるんだ」

「……知ってたわ」

「だから……ほむらの想いには、応えられない」

「……分かってはいたのに……案外、辛いものね。これ」

「……そうか」

ふっ、と。暁美は身体の力を抜き、上条に身を任せた。
身体の震えを、隠し切れてはいない。

「……ほむら?」

「五分でいい。五分だけでいいから……胸を貸して頂戴」

「……ああ。いいよ」

上条のその優しい答えに。ぎりぎりのところで保ってきた均衡が崩れ去った。
零れ出る涙を止められなくなる。
想いを、吐き出してしまう。

「どうしてっ……どうしてなの……」

「あなたは、いつだって格好良くて……いつだって、助けてくれて……いつだって、守ってくれて……」

「好きにならないわけがないじゃない……!」

「なのに、あなたにとって私は、ただの友人なんでしょう?」

「ずるいわよ、こんなの……!」

「……ごめん。でもな、一つ訂正させろ」

「ただの友人じゃねえ。いい友人だ」

「……なにそれ。馬鹿みたい」

「うるせー。筋金入りの馬鹿ですよ上条さんは」

そう言って、上条は一度暁美を自分から引き離す。
その思い切り握り込めば壊れてしまいそうな小さな肩に、優しく手を添えて。


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