過去ログ - 黒子「……好きにすれば、いいですの」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(岡山県)[sage saga]
2011/11/26(土) 01:21:55.88 ID:Cp32iA0do
「なぁ美琴」

「ひゃい!?」

 変な声が出た。

(て、わわわわたし、ひゃいって! ひゃいって何!?)

 色々な恥ずかしさが極まり、さらに顔が熱くなる。

 普段は平気で睨みつけることのできる彼を、まったく見ることができない。

「な、なんか調子悪そうだけど……ほんとに平気か?」

「わ、私のどこが変だって言うのよ!?」

 上条の言葉に噛み付く形で、癖が出た。

 反射的に上条に顔を向け――身長差から、彼の唇が目に跳びこんできた。

「――――っ!」

 ひゅぼん! と音をさせて再び顔を俯ける。

「いや、そういうところが、なんだけど……」

 辛うじて視界の端で捕らえている上条が、頬を掻いている。

「……」

 美琴はもう、色々といっぱいいっぱいで言葉を返す余裕もない。

 缶を持つ指が小さく震えて、前髪が僅かに漏電しているのがわかった。

 

 プルルルル



「!?」

 いきなりの携帯電話の音。

 身体がベンチから浮くほど驚く。


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