過去ログ - 黒子「……好きにすれば、いいですの」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(岡山県)
[sage saga]
2011/11/26(土) 08:22:06.10 ID:Cp32iA0do
あ、いかん、33と34の間が抜けてた。以下、挿入。
もう寮の門限は過ぎているし、風紀委員は非番のはず。
大きな事件でもあれば別だが、寮監は特に何も言っていなかった。
部屋にいないはずが……。
そう思って視線を走らせると、並んだベッドの片方――白井のベッドが膨らんでいるのが見えた。
「あ……」
もう寝てたのか。
抜き足差し足で歩を進めれば、白井はこちらに背中を向ける形で、横になっていた。
解いた髪は幾分しっとりとしており、シャワーを浴びたであろうことを思わせる。朝から寝続けているわけでは、なさそうだ。
(んー……)
美琴は音をたてないように注意しつつ、ベッドの反対側に回り込み、白井の顔を覗き込んだ。
半ば頭まで被るようにしている掛け布団から覗く彼女の耳と首筋は、妙に赤く色づいている。また、静かな部屋の中に響く彼女の呼吸音は、まるで何かを我慢しているかのように、少しだけ荒い。
(風邪、かな? そういえば、朝もちょっと体調悪そうだったし……)
どこか苦しげだった寝姿を思い出す。
「……」
ぼふっ、と美琴の顔がまたも赤くなった。
朝に見た白井を思い出し、そして、白井よりも早く起きることとなった原因に思考が行き着いたせいだ。
(お、お風呂。私も、お風呂に入ろっと)
美琴は顔を振り、なるべく音をたてないように、バスルームに急いだ。
熱い頬に、浮き立つ胸。
その熱をシャワーで洗い流さなければ、恋心とはまた別の、身体の火照りとなるような、そんな気がしたせいだった。
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