過去ログ - 黒子「……好きにすれば、いいですの」
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(岡山県)[sage saga]
2011/12/02(金) 02:12:45.44 ID:jJrU1Uyyo
 夕刻。

 最終下校時刻が近づき、学園都市から人通りが少なくなりはじめる時間帯に、白井は第四学区からやや外れた公衆トイレの個室にいた。

 風紀委員も、常時稼働しているわけではない。

 緊急事態があれば別だが、時間を区切って休憩時間はある。そしてその休憩中をどのように過ごすかは、各々に委ねられていた。ハメを外しすぎるのは駄目が、食事や多少の娯楽程度は問題ない。

 だから白井がここ数日、自分の受け持ち学区から外れた公衆トイレに、わざわざ目立たない私服に着替え、トレードマークのツインテールも解いた上で篭っていようとも、何か言われるわけでもなかった。

「・・・・・・」

 個室に入り、確実に施錠の上、白井は右手に持っていた手提げ鞄を、ドア内側上部の上着かけに引っ掛けた。

 そしてしばらく耳を澄ませる。

 一応、他のすべての個室に人がいないことを確認しているものの、こうして密室に入ってしまうと、どうしても確認したくなるのだ。

 約十秒。

 それだけ待ってから、ようやく白井は閉じていた目を開く。

 その瞳に浮かぶのは、嫌悪と、悔しさと、使命感だ。


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