過去ログ - 黒子「……好きにすれば、いいですの」
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658:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage saga]
2012/05/22(火) 02:44:46.40 ID:e7oiSUbqo

 抜けるような青空の下、いつもの公園のいつものベンチに、美琴は腰をかけていた。

 座った彼女の隣には、いつもの蹴撃で吐き出されたいつものヤシノミサイダーが汗をかいている。

 缶の数は二つ。両方ともに口は開けられていない。

 いつものようにさっさと飲まず、気温にあてられて温くなるのに任せているのは、何より美琴自身がいつもの彼女からはほど遠い心持ちだからだった。

 真っ赤に染まった顔を伏せ、両手は握って膝の上。肩は力がはいりっぱなしで、前髪には時折紫電が走る。

(お、落ち着きなさい私。ちょ、ちょっと買い物に行くだけよ? そ、そうよ、黒子たちと一緒にいくのと、全然変わらないんだから)

 この状態の原因は簡単だ。

 今日の午後、上条と買い物に行く。

 その約束のせいである。



「手紙を書いてみてはいかがでしょうか?」



 事の発端は、一昨日の、白井の発言。

 白井突然帰宅ビリビリ事件から約二週間。

 どうやら本当に淑女化に成功したらしい白井に、そう提案されたのだ。


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