過去ログ - 黒子「……好きにすれば、いいですの」
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674:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage saga]
2012/05/22(火) 03:00:51.22 ID:e7oiSUbqo

「……」

 シャワーを浴び、服を整えてドアノブに手をかける。

 ノブを捻り、ドアを開け、外に一歩踏み出したところで、彼は背後を振り返った。

「ああんっ! あっ、あっ、あっ、ああっ! す、すごいですっ! ああっ! いいですっ! 気持ちいいですっ! ふああっ! もっと! もっとしてください!」

「うふふ……可愛いですの、初春……たっぷり愛してあげますから、楽しんでくださいまし……」

 嬌声とともに震える少女と、それに絡む少女。

「……」

 数時間内に、花飾りの少女はこれまでの生活では想像もしなかった快楽を知ってしまうのだろう。

 数週間後に、花飾りの少女の親友だという少女は、これまでの自分が信じられなくなるほどの欲望に取り付かれるだろう。

 数ヶ月後にはきっと、美琴の3人の友人たちは、今までとは考えられないような、淫らな関係で結ばれているのだろう。

 その中で。

 ただひとり、夢見る少女でありつづける美琴は、どうなるか。

「……」

 彼が、声もなく笑う。

 彼女たちの友情が、どんな幻想で終わるのかを想像し。

 彼は笑う。

 白井はこんな風に変わった。

 涙子は、いま変えられつつある。

 飾利は、これから変えられる。

 そして。

 美琴は、どんな風に、変わるだろうか。

「……」

 彼は、音もなく、笑い続ける。






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