過去ログ - 阿良々木「僕は傷つくのが、怖かった」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:06:01.56 ID:JGoIo9qY0
006

 その日は一時間目から最後までクラス中が静かであった。
 メインでクラスを引っ張ってきた二人が死んだ魚のような目をしながら別々の友達と過ごしているということは、恐ろしい事だ。
 慶園寺がさしむけているのか、源には友達があまりいないようだ。
 劣勢している方を応援、助太刀をしようとしてしまうのは、大概の人がそうであるはずだ。
 僕もまたその一人だった。
 放課後、源に事情を聞く事にした。

007

 「何があったんだよ。お前ら」
 「うん……別に、ちょっと喧嘩しちゃっただけだよ」
 「ちょっと喧嘩しちゃっただけで三年間の仲が一日で壊れるわけ、ないだろ」
 「なんでもないって、気にしないで」
 「…………言いたくないんだな」
 「…………うん」
 「分かった。だったら僕はもう詮索はしないよ。だけど、なんかあったら、言ってくれ」
 「ありがとう、それじゃ」
 丁度分かれ道に突き当たったところで僕らは別れた。
 僕は未だに何も分からないまま、もやもやだけが募っていく。
 何故二人がお互いにお互いを睨みあっているのか。
 何故僕には何も話してくれないのか。
 そして。
 どちらが正しいのかさえ、僕には分からない。


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