過去ログ - 【ほむら】「あれから10年か…」
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941:第3話「奇跡と魔法と、その代償」 ◆7F2DwKbdfg[saga sage]
2012/11/09(金) 00:28:24.53 ID:Xj2zG4h70

【恭介】
「え・・・・」

【タツヤ】
「えっあ、いや、すいません!!変なこと聞いちゃって・・・」


普通だったら、昔の恋愛話で済んでいただろう。

でも、今の恭介さんには仁美さんという婚約者がいる。

だから・・・今の一言は、下手をすると二人の仲を否定することになるかもしれない。
そんな危うさを持つ諸刃の剣のような言葉だったので、俺は言うのを躊躇っていた。


【恭介】
「・・・どう、だろうね」


俺の疑問に対して、恭介さんは暫く無言のままだったが、少しするとポツリとそう呟いた。


【恭介】
「正直なところ・・・よく分からないんだ」


そして、恭介さんの口から発せられた答えは―――――明確な回答とは言えない、曖昧なものであった。
しかし、今の恭介さんを見ていると…その言葉は、心の底から搾り出した本当の気持ちであると、なんとなく理解できる。

恐らく、自分にとってそのさやかという人がどんな存在だったのかを必死に考えた末に出したのが、この答えだったのだろう。


【タツヤ】
「恭介、さん・・・」

【恭介】
「はは、それに今僕には仁美がいるからね」

【恭介】
「下手な事言ったら、それこそ浮気になっちゃうよ」


笑いながらそう応える恭介さん。

・・・そういえば以前公園で仁美さんと話した時、2人の中学生時代の事を聞いた事があったな。

その時の仁美さん・・・何か様子が可笑しかったけど、ひょっとして仁美さん・・・この事を知っていたのかな・・・?


【恭介】
「・・・まあ、それでも」

【恭介】
「さやかが僕の恩人であることに代わりはないんだけどね・・・」


恭介さんは背もたれに寄り掛かり、上を見上げながらそう呟いた。

恩人ってどんな意味だろう・・・。精神的な意味で、ということだろうか?




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