過去ログ - 【ほむら】「あれから10年か…」
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943:第3話「奇跡と魔法と、その代償」 ◆7F2DwKbdfg[saga sage]
2012/11/09(金) 00:34:01.09 ID:Xj2zG4h70
【タツヤ】
「代償・・・」
【恭介】
「うん、自分にとってかけがえのないものを支払わなくちゃいけないと思うんだ」
視線を再び外に移し、恭介さんは話を続ける。
奇跡を望む代償として、自分にとって大切なものを失う。
それが魔法少女に関係する話なのか、俺には分からない。
ひょっとしたら、全然関係ない話で俺が勘違いしているだけかもしれない・・・その時は、そう思った。
【恭介】
「でも、人間って失わないと気付かないんだよね」
【恭介】
「それが・・・自分にとってどれだけ大切なものだったかなんて、さ・・・」
まるで・・・自分に言い聞かせているようにして、恭介さんが呟く。
何かを思い出すかのように、夜空を見上げながら。
こっちから表情は分からないけど・・・今の恭介さんの後姿は、とても寂しそうだった。
【タツヤ】
「恭介、さん・・・?」
【恭介】
「ごめんごめん、ちょっと可笑しな話をしちゃったね」
【タツヤ】
「い、いえ、そんなことは・・・」
恭介さんは此方に振り返り、再び笑顔を作る。結局、恭介さんの言葉の真意を・・・俺は理解することが出来なかった。
でも…さっきも思った事だが、今の話って・・・そのさやかって人の事と何か関係があるのかな。
まさか、そのさやかという人も暁美さんやゆまさんと同じ・・・?
【恭介】
「タツヤ君」
【タツヤ】
「あ、はい」
色々と考えていると、急に恭介さんに名前を呼ばれた。
何かと思い、視線を向けると恭介さんも此方に向き直り、ゆっくりと近付いてくる。
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