過去ログ - 【ほむら】「あれから10年か…」
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963:第3話「奇跡と魔法と、その代償」 ◆7F2DwKbdfg[saga sage]
2012/11/16(金) 00:19:25.07 ID:GKd/flaB0
仁美のことを考えろ・・・それは彼なりの恭介へのメッセージ。
前を見ろ――――――
――――――過去に縛られるな――――――
――――――現実を受け入れろ
――――――厳しいかもしれないが、それでもお前は前に進まなければいけない。
そう、彼は暗に示していた。
【中沢】
『じゃないと・・・きっと、美樹も悲しむぞ』
【恭介】
「そう、だね。ありがとう」
そのことは、勿論恭介にも伝わっている。恭介自身も頭では分かっているのだ。
いつかは・・・・答えを出さなければいけないということを・・・。
だがしかし―――――――その答えを出すにはもう少し時間が掛かりそうだった。
【中沢】
『へっどうだ、俺も大人になっただろ?』
【恭介】
「そうかな〜?」
【中沢】
『おい』
口ではそう言うが・・・確かに彼は大人になった。恭介もそう感じている。
彼が居なければ・・・恐らく仁美とも今の関係を続けていられなかっただろう。
もっとも、美樹さやかの件でギクシャクしていた二人の関係を修復する最大のきっかけになったのは、既に客間で眠りについている少年なのだが・・・それはまた別の話である。
【恭介】
「ははは、それで、そっちの方はどうなんだい?」
【恭介】
「仕事は順調?」
ようやくいつもの雰囲気が戻ってきたところで、今度は恭介が彼に仕事のことを聞き始める。
【中沢】
『いやいや、お前と違って俺は普通のサラリーマンだからな』
【中沢】
『毎日、おっかな〜い女社長に怒鳴られてばっかりだよ』
中沢は普通の大学を卒業した後、某企業で事務として働いている。一般として、男性は営業職の方が多いのだが、営業は彼の性には合わなかったらしい。
おかげで、中沢は就職活動にだいぶ苦労したそうだ。
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