過去ログ - 【ほむら】「あれから10年か…」
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971:第3話「奇跡と魔法と、その代償」 ◆7F2DwKbdfg[saga sage]
2012/11/16(金) 00:45:03.15 ID:GKd/flaB0

【織莉子】
「?そう、じゃあ私は仕事に戻るから」

【中沢】
「え・・・あ、はい」


織莉子が先程詢子に頼まれた仕事を片付けるため、自分のデスクに戻ろうと中沢に背を向ける。



ポトッ

【中沢】
「ん?」


しかし、その拍子に織莉子のスーツのポケットから何かが地面に落ちる。
中沢がその音に気付き、視線を床に移すと小さな物が転がっていた。
織莉子の物かと思い・・・彼女に視線を向けるが、彼女はそれに気付かず、そのまま歩いていってしまう。


【中沢】
「先輩、何か落としましたよ?」

【織莉子】
「え?」

【中沢】
「(なんだこれ、キーホルダー?)」


中沢が織莉子を呼び止めながら、床に落ちている物を拾う。

確認してみると、それは―――――――可愛らしいぬいぐるみのキーホルダーだった。


【織莉子】
「中沢君、それ・・・!!」

【中沢】
「え?」


中沢の声に反応して振り返った織莉子は、中沢が持っているキーホルダーを見た瞬間、目を見開く。
その後、自分のスーツのあちこちを手で確認し、それが無いことに気付いた。
すると・・・彼女はサーと音が出るかのように顔を青ざめさせていった。


【織莉子】
「か、返して!!」

【中沢】
「いや、先輩?」

【織莉子】
「早くっ!!!!」

【中沢】
「いっ!?は、はい!!!」


ツカツカと一気に距離を詰め、見たこともないような形相で中沢に詰め寄る。
普段の温厚で落ち着いた雰囲気の彼女とは全く別人ではないかと思ってしまうくらい、今の彼女には鬼気迫るものがあった。

そんな彼女の雰囲気に気圧され、中沢は何がなんだか分からないまま、そのキーホルダーを織莉子に渡した。




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