過去ログ - さやか「トイレの壁にほむほむがビッシリと……」
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おくりびと
[sage saga]
2011/12/09(金) 22:19:24.02 ID:UxWzG9ERo
タオルは、ほむほむ達の毛布になっていた。
そして丁寧に角を合わせて畳まれたタオルの中では、
瀕死のほむほむ達が呻いている……
さっき少年達に虐待されながらも、死に損ねたほむほむ達だ。
まだ死んではいないが、助かる見込みのないほむほむ達だ……
「ホ…ヒィ…」
「ホ…ムラ…チャ…」
「楽に、してあげて下さい……」
「……うむ……」
彼女は優しい女性だ。彼女はほむほむ達を愛している……
彼女は、ほむほむ達が苦しみから解放される事を望んでいる……
しかし、彼女は優し過ぎる。
彼女自信の手で、ほむほむに引導を渡させるのは、あまりにも残酷な事だ……
「すぐ、楽にしてやるからな……」
私は地面に新聞紙を広げ、その上に瀕死のほむほむの一匹を、そっと寝かせてやった。
そして、ほむほむを新聞紙でくるんでから、右足の靴を脱いで介錯の準備をした……
「ホッ…ホム…ゥ ?」
私が靴を脱いだのは、ほむほむに対する礼儀だ。
ただ踏まれて死んで行くだけでは、ほむほむがあまりにも憐れだと思うから……
……私は、ほむほむを踏む時には靴を脱ぐ……
新聞紙越しに足の裏でゆっくりと、ほむほむの身体を確認する。
そして足の親指と人差し指の間を、ほむほむの首の付け根に合わせてから、
私は少しずつ、ほむほむを押さえる右足に体重をかけた……
「ホビィッ…ホビャァァアッ…アアッ……アッ !!」
「ほむほむさん。お休みなさいね……」
彼女は、ほむほむの悲鳴を聴きながら手を合わせている。
今、私と彼女が聴いているこの悲鳴と、私の右足の裏に伝わるこの感触は、
一匹のほむほむが、立派にこの世で生きていた証しとなる……
この子の死は、決して無駄死にではなくなる……
若い世代には分からないかも知れない。
ほむほむを、ただの玩具や食品と見て育った世代には難しいかも知れない。
ほむほむを本気で糞蟲や害獣だと思っている人達には、きっと分からないだろう……
ほむほむを愛し、ほむほむに感謝し、ほむほむに敬意を表した上で、
ほむほむを潰し、ほむほむを食した世代の理屈などは……
私も昔は分からなかった。少年時代に、戦死した兄貴に殴られるまでは。
面倒見がよく、いつも私に優しく接してくれた兄貴が、
出征する前日に、生涯でただ一度だけ、私を殴ったあの日までは……
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