過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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13:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga frontier]
2011/11/29(火) 00:01:49.54 ID:GDLiPHVAO
――西暦2302年:輸送機――

機長『当機は予定通り、1500に目標地点へと到着致します』

ホーマー「……」

機長『カタギリ司令?』

ホーマー「ん、あぁ……済まない。ありがとう」

 上の空で返事を返し、また窓の外を見つめる
 高度を下げた要人輸送用の航空機が、雲の海へその身を投げる最中であった

ホーマー「……」

 雲は風に流され、形を変える
 永久に変わらない雲など存在しない
 かといって、雲が完全に消え去ってしまうこともない

 雲は流浪し絶えず変化し、消えてはまた現れて、それを永遠に繰り返していく
 人もまた、同じだと思った

 そう思わなければ、やってなどいられなかった

ホーマー「……」

――三日前――

 日本風に造らせた屋敷の中、淡い日差しが生い茂る緑を強く照らしていく
 蝉の声は遠く、蒸し暑さばかりが際立つ夏であった
 広い庭に小鳥が数匹、降り立ってはしきりに地面をついばんでいく
 二人並んで、ただ淡々とその様子を眺め続けた


 楽しいかと問われれば、はいとは言えないだろう
 ただ、少しでも長く彼女と共にいたかったのだ

ホーマー「…………」

マリーダ「…………」


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