過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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17:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/29(火) 00:11:52.53 ID:GDLiPHVAO
ホーマー「……」

マリーダ「はふ……」

 食事は純和食、バランスを考えた一汁一菜、おかずは鮭の塩焼き
 サプリメントなどで栄養を補う将校もいたが、自分はそんなもの一切口にしたくはなかった
 妻もそれを理解してくれ、今となっては食事はささやかな楽しみになっている

ホーマー「地の物か……美味いな」

 艶やかな白米を、少しくすんだ緋色の切り身と共に口に運ぶ
 マリーダは炊き立ての米を冷ましながら、かきこむように食べている
 箸使いにも馴れたものだと、感心していた

ホーマー「そう慌てるな、ゆっくり、沢山食べるといい」

マリーダ「……ゆっくり食べたら、すぐにお腹が一杯になります」

マリーダ「せっかくのご飯が、沢山食べられなくなってしまいます」

 食べる様をじっと見られて、少し恥ずかしそうにしながらマリーダは答えた
 根はとても素直な、真っ直ぐな子であった
 ただ少し意地を張ったり、我慢しすぎるのは玉に瑕ではあったが――

ホーマー「そうだな。すまなかった」

 取るに足らない会話が楽しくて、つい食事の手が止まってしまう
 結局食べ終わったのは彼女より少し後であった
 接待で食べるどんな高級な料理より、この小さな膳がこの上なく旨く感じられた

ホーマー「ご馳走さま」

マリーダ「ごちそうさまでした」


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