過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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◆FnwJR8ZMh2
[saga]
2011/11/29(火) 00:26:33.81 ID:GDLiPHVAO
階級の差など気にせずに会話を交わす
この男と話すときはそれくらいが丁度良い
命を懸ける作戦も、下世話な雑談も、気兼ねなく何でも話してきたからだ
スレーチャーとは、太陽光発電紛争から続く仲だ
腐れ縁といっても、大方差し支えはないだろう
二人ともろくに家にも帰らず戦場に立ち続ける日々
スレーチャーの妻が亡くなり、戦場で知らせを受けた時にも自分は隣にいた
カタギリの家のつまらない束縛から逃れようと戦場にいたら、結果的にこの男の無理難題ばかり押し付けられていた
もしかしたら、家族より付き合いは長いかもしれない
それでも、公言するような事ではないと考えていた
スレーチャー「ギルボアの一件以来か、面と向かって顔を合わせるのは」
ホーマー「そうかもしれんな」
スレーチャー「あの時は助かった……改めて礼を言わせてもらうよ」
ホーマー「今更だ、お前の我が儘と尻拭いはあれっきりにしてほしいものだ」
スレーチャー「ツレねえな、ホーマー大佐ともあろう御方が」
ホーマー「放っておけ」
手持ち無沙汰になりつい胸ポケットに手を伸ばすが、すぐに戻した
スレーチャー「止めたのか、煙草」
ホーマー「……歳だからな」
嘘を、ついた
煙草の臭いが彼女の何かを思い出させるのに気付いたその日から、禁煙を決めていたのだった
スレーチャーは素振りこそ見せたが追及してこなかった
有り難かった
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