過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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26:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/29(火) 00:33:40.08 ID:GDLiPHVAO
 それから、二人でMS格納庫の横に座り話し込んだ
 スレーチャーは色々と話してくれたが、実のところ殆ど右から左に抜けて何も覚えていなかった

 一度マリーダのことを思い出すと、意識だけが腹の奥底に埋没してしまい
 抜け出せない思考の坩堝に嵌まり、呼吸さえ忘れて考え込んでしまうのだ

ホーマー(これから先、どうすればいいのか……)

 身体の傷はいずれ癒えるだろう
 昨今の医療技術の発達はめざましく、事実彼女の身体的マイナス点は無くなりつつある
 ただ、心の傷ばかりはどうしようもなかった
 まだ年齢的に成熟していないということもあったが、仮想現実と現実、二つの世界で受けた精神的ダメージは今も彼女を蝕んでいる
 夢でうなされない日は無く、時折怯えた表情を影に向けるのを知っていた

 きっと一生、彼女は自らの過去と対峙し続けねばならない
 あの小さな肩に背負うには、酷すぎる荷だ

不安に、憤りに、押しつぶされそうになる

スレーチャー「カタギリ司令?」

ホーマー「!」

スレーチャー「大丈夫かよ……疲れてんじゃねえのか」

ホーマー「いや、済まん。大丈夫だ」

スレーチャー「何話してもボーッとして、もうボケたかと不安になったぜ」

ホーマー「お前にそこまで言われる筋合いは無い」

スレーチャー「まあいいが……あんたは昔から考えすぎるきらいがあるからな」


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