過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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◆FnwJR8ZMh2
[saga]
2013/02/05(火) 22:08:26.31 ID:LBfc1VCAO
――前線基地近辺・南方二十キロ――
金属の弾ける音が、まずは一発、続けてまた一発。
繰り返し三発の破裂音が発せられた。
両腕を千切られ、腹に大穴を空けた陸戦型ヘリオンが大地に倒れ伏す。
それを作り出した張本人は一瞥すらせず、次なる目標へと銃口を向けた。
セルゲイ「状況、知らせ!」
『全機健在! しかし、四番機と五番機を振り切り、フラッグが!』
セルゲイ「……そいつは私が倒す! 周囲の警戒を怠るな!」
『了解!』
『了解しました、大佐殿!』
セルゲイ「……敵機の加速確認……接触タイミングはカウント20……」
セルゲイ「タオツーならば、雑作もないッ!」
両肩の偏向スラスターが火を噴き、群青色のティエレンは矢の如く加速し突貫する。
全領域対応型試作量産タイプ、しかし彼ら頂武特務部隊は皆、彼等の仲間が駆っていた【タオツー】の名前で呼んでいた。
他ならぬセルゲイ・スミルノフ大佐も、である。
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