過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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439:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2013/02/07(木) 02:57:11.51 ID:J3/JFd5AO
 そうだ、敵はガンダムもどきだけではない。
 水中を航行できる新型MS、そして基地を破壊した強力なビーム兵器を有する機動兵器も存在している。
 敵陣中央を強襲するグラハム少佐だけじゃない、自分達だっていつ死ぬか分からないんだ。

 ダリル少尉は幸運にも生き延びられた。
 でも、彼よりも技量の劣る自分は……もしかしたら助からないかもしれない。

リディ(殺されてしまうかもしれない――。)

 いつも隣り合わせにあるはずの死が、その時ばかりはやけに身近に感じられて。
 マリーダ中尉の指が肩に触れるまで、きっと情けない顔をしていたことだろう。

マリーダ「リディ准尉?」

リディ「っ! は、はい!?」

マリーダ「いや、何でもない。反応するのか確かめただけだ」

リディ「……すみません……」

セルゲイ「大丈夫かね。新兵だと聞いているが、オーバーフラッグスからは彼が出るのだろう?」

マリーダ「マスターの推薦です。若くはありますが、必ずや作戦遂行の一助になるかと」

ジニン「若……い……?」

ジョシュア「あぁ止めとけ、そこつっこんでたらキリないぜ」

セルゲイ「ふむ、成る程な」

セルゲイ「あの男が言うなら、そうなのだろう。よろしく頼むぞ、准尉」

リディ「……はい」

 一度でも、そう考えてしまったのが悪かったのだろうか。
 その日のミーティングの内容は、結局まるで耳に入らずじまいで。
 結局、フェルトに電話をしようと思っていたことも、少佐に自分を推薦した理由を聞くことも。
 何もかもすっかり忘れ、ベッドの中に沈み込んでしまったのだった。


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