過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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452:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2013/02/07(木) 04:38:45.33 ID:J3/JFd5AO
 フォン・スパークが言い放った直後、警報機が赤色灯と共に吼え出した。
 敵襲、第一種警戒態勢を告げるときの声だ。
 先ほどまでとは別種の慌ただしさが波のように伝わる。
 騒然となっていく搬入路で、自分とフォン・スパークだけが、取り残されたように立ち尽くしていた。

デュバル「フォン・スパーク……お前は……」

フォン「おおかたフロンタルにヅダの量産計画でも打診されたんだろう。だがアイツはヅダを量産したりはしない、絶対にだ」

フォン「恐らく、あんたがその理由を一番理解してると踏んだ上で誘っている。誘った理由は知ったこっちゃないが、どうせろくでもない小細工の布石だろう」

フォン「少なくともヅダやあんたが欲しかったわけじゃあないのは確実だ」

デュバル「…………」

フォン「投げた賽は戻らない。あんたはもう一線を越えちまった」

フォン「だが、今ならまだけじめくらいはつけられる。努々忘れないことだ」

デュバル「けじめ……か」

フォン「選ぶのはあんただ。見届けさせてもらうぜ、ゴーストファイター」

 彼は軽く肩を叩くと、警報にも負けないけたたましさで笑いながら去っていった。

 けじめ。
 それは果たして、何に対し何を為すことなのだろうか。
 恐らくその答えは自分の中にしかなく、そしてそれは既に固まりつつあることで。



 自分がヅダに乗って出来る、最期のことだとも解り始めていた。


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