過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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67:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/12/09(金) 03:55:08.15 ID:x6ZGLcOAO
ダリル「なぁ、リディ」

リディ「……」

ダリル「隊長が何故お前を呼んだか、その理由を知っているか?」

リディ「……いいえ、全く」

ダリル「隊長が、お前に初めて出会った訓練基地でのことだ」

ダリル「お前は、朝一番の集合に遅れて入ってきた」

リディ「……えぇ、その通りです」

リディ「だから何で呼ばれたか、今でも正直分かりません」

ダリル「そのとき、隊長はお前と握手をした」

ダリル「それが理由だ」

リディ「え……?」

ダリル「その肉刺だらけの、年齢不相応な無骨さを持った手」

ダリル「あの場にいたどの候補生よりも荒く、傷ついた手を握って、あの人は思ったんだそうだ」

ダリル「こいつは、自分の道を自分自身で切り開く努力が出来る男なのだ……とな」

リディ「俺が――?」

ダリル「もちろん、最初は遅刻したのに教官にもさほど叱られもしないボンボンめ、とは思ったらしいがな」

リディ「ぐぬ……」

ダリル「ま、あの人は最初からお前と家柄なんか何一つ結びつけちゃいない」

ダリル「お前をマーセナス家の人間だからと、危険な出撃に伴わせなかったことが一度でもあったか?」

リディ「……それはっ……」

ダリル「だよな、あの人はお前をいつも隣に置いて使ってきた」

ダリル「それは何故か――見どころがあるからに決まってんだろう」

リディ「……」

ダリル「気負うなよ、リディ・マーセナス。結果なんかいつの間にかついてくるもんだ」

ダリル「お前は俺達の仲間、フラッグファイターなんだからな」

リディ「ダリル少尉……」


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