501:新人 ◆4jPnOLgqH.[saga]
2011/12/29(木) 00:13:14.93 ID:MqUCDnCo0
猫子「ん……鶏肉も、ちゃんと火……通ってる。わんこ、味見……する?」
犬子「そのお玉に乗った熱々の人参を吾に食せと申すか、猫子よ。先ず味見に吾の嫌いな人参を持ってきたのも腹が立つがッ。
どう考えても常人が口に含めば火傷する蒸気の量じゃなッ?犬の命の舌を麻痺させる気かアホ猫!」
猫子「猫舌は、あるけど……犬舌って、聞いた事、ないから……平気。熱い内に……どうぞ」
犬子「なんじゃ、その初耳な理屈は!うわっ熱い近付けるな!せめて、せめて冷ましてから食べさせるのじゃ!」
猫子「わんこ……注文、多い。ふぅ……ふぅ……はい」
犬子「吾の方が被害者なのに何で卑下されておるのじゃろうなッ!……仕方あるまい。はむっ……もぐもぐ」
猫子「わんこの……嫌いな、人参も……この通り……味が味噌に、隠れて……ない」
犬子「ぶほぁッ!? くっ!味噌でちっとでも味が紛れると思った吾が迂闊じゃった……ッ!人参は嫌いじゃ……!
ぴーまんも好かん……タマネギは動物には論外じゃッ!世の中には味のきつい野菜が多過ぎるのじゃぁ……!」
猫子「人参……あんまり、味しないと……思うけど。と、いうより……わんこ、子供舌?」
犬子「あの独特な味が苦手なのじゃッ!食べた後に鼻を突き抜ける匂いも……作った者には悪いが苦手じゃッ。
無論出されたら食すが、食べる度に口から戻されそうになる。犬神でも苦手な物はあるのじゃよ……」
猫子(神様が、ぴーまん嫌い……なんか、間抜けな気が……する。それと、五年前から……何も、成長してない……)
猫子「……体だけ、大きくなっても……わんこは、わんこ」
犬子「ふんっ、別に野菜嫌いでも死にはしないのじゃ!というか犬に野菜食わす事自体が間違っておる!
吾等犬の種は誇り高き狼なのじゃぞ!野菜など食べずに肉食であるべきじゃ!じーく肉食!」
猫子「じゃぁ……どっくふーど、ね。あれも、一応……肉」
犬子「――……野菜、食べるのじゃ……わぅわぅ」
猫子「分かれば、宜しい。それと、そろそろ……男、帰ってくるから……食器、居間に運ぶ」
犬子「わかったのじゃ……行って来る」とぼとぼ
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