過去ログ - 一方通行「青紫色の携帯電話」
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13: ◆hZ/DqVYZ7nkr[sage saga]
2011/11/30(水) 02:36:29.34 ID:facbNr1eo
「はァーい、かーきねくゥうううン。
久しぶりだなァ?オイ!
まさか人殺し実験に嬉々として参加するゴミクズに成り下がってるとは思わなかったぜェ?」

「あ、終わった」

一方通行の到着は予想よりもずっと早かった。
垣根がどうしようかとオロオロしているうちにいつの間にか現れていた。

「チッ……こうなりゃ覚悟を決めるか」

大丈夫、自分を信じろ。
俺は学園都市第二位《未元物質》の−−垣根帝督だッ!

目標は誤解を解く事。
それが不可能と判断したら直ちに逃げ切る事。
戦えば90%の確率で俺は死ぬ。
だが一方通行を三ヶ月入院させる程度の負傷は負わせる自信くらいはある。
でも今負傷させる意味はねぇ。
戦っても得な事はひとつもねぇ。よって無理だと判断したら直ちに逃げる。

「ははっ、落ち着けよ***。
まずは再会を祝って飯でもどうだ?奢るぞ?」

とにかく時間を稼げ、一方通行が頭を冷やす時間を稼げ。
自分と会話するレベルまで落ち着いてくれたらなんとかなる。

「おちょくってンのか?」

「んなわけねぇだろ。
俺とお前の仲だ、話せば分かる誤解もとける」

幸運な事に一方通行は今垣根しか目に入ってはいない。
今のうちに御坂と上条、特に御坂が垣根の願い通り何処かの部屋に隠れてくれれば丸く収まる。

「……」

よし、このままいければ。
垣根のそんな期待を裏切ったのは常盤台の超電磁砲、御坂美琴であった。

「ちょろ〜っといい?私を無視しないでくれるかしら?」

「……おまえ、空気ってもんが読めないのか?」

何かが切れる音がした。
やばい、と思った瞬間、垣根の体はガラスを突き破り外へ放り出された。

「……ッ!」

背中を思い切り打ち付け息が止まる。
回避をと思った時には顔面に蹴りが迫っていた。
が、ギリギリで能力を展開し、直撃は避ける事に成功。

「てっめ、いきなり何しやがんだ……」

「人殺しには……罪には罰が必要だろォ?」

……やめだ。

得な事がないから逃げるなんて言い訳するみたいなカッコ悪いことはやめだ。
90%負けるなんて諦めもやめだ。

ぜってぇ勝ってやる。

理由?
そんなもの

ムカついた。

これだけでいい。
ボコって埋めてやる。

「……あぁ、そうだな。

人の話を最後まで聞かない困った***ちゃんにはゲンコツだよなァアアアア」

「その名前で呼ぶンじゃねェエエエエエエ!」

ぶっ殺す。

二人が再開して初めて合致した気持ちは殺意であった。


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