15: ◆hZ/DqVYZ7nkr[sage saga]
2011/11/30(水) 02:40:27.32 ID:facbNr1eo
「チッ、まだ足りねぇのか」
それは垣根の油断であった。
勝ちが見えた瞬間気がほんの少し緩み自身の目論見の破片を口走ってしまった。
「足りない?」
一方通行がその隙を聞き逃す訳もなく
地面を踏みしめ垣根に攻撃すると
距離を取り学園都市No.1の頭脳をもってして『今起きたあり得ない現象』についての考察をはじめた。
垣根は攻撃をよけると再び上昇し、殺人光線を浴びせながら、調整をする。
どちらの思考がより速いか、先に答えをだした方がこの勝負の勝者である。
「これで終いだ」
「ハッ!なァンだ、なンて事はねェただの手品だなァ」
互いに同時に答えを見つけた。
垣根は再度急降下し、先ほどと同じように翼を叩き込む。
対する一方通行も迫り来る翼に拳を叩き込む。
答え合わせの時間だ。
が、そこに割って入った青年が一人。
二人の間に右手を突っ込むとパキィンと何かが壊れる音がした。
飛んでいた垣根は墜落し、無理な姿勢をベクトル操作で無理やり保っていた一方通行もそれを失いすっころぶ。
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