171: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2011/12/04(日) 07:17:16.56 ID:ex9AI0hxo
垣根は悔しかったのだ。
昨日自分達が笑いながら過ごしている間、芳川だけが一人画面に向かって頭を悩ませていたと言うことが。
「……そうね、ごめんなさい。でもこれは私の頭の中にしかないものだから、手伝ってもらうことは出来ないわ」
芳川は嬉しそうだ。
そして、反省もした。
自分が十年でした以上の成長を彼らはしたのだと思い知った。
――高校生からの十年と小学生からの十年は全く違うものなのね。
「……コーヒー淹れるよ、飯もなんか適当に作るぜ?」
垣根はそう言うと湯を沸かしはじめる。
「ふふ、ありがとう。帝督の淹れたコーヒーは美味しいから……嬉しいわ」
「うん……」
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