過去ログ - 一方通行「青紫色の携帯電話」
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56: ◆hZ/DqVYZ7nkr[sage saga]
2011/12/01(木) 00:22:53.19 ID:/QGrE+6vo
「っはァああああ?なンで?」

驚く二人とは対照的に芳川はけろりとしている。
そして、少しだけ照れたような顔をしながら言った。

「実験の被験者は*****だと聞いたからよ……私は貴方に人なんか殺して欲しくなかった」

「俺が実験を……受けると思ったのか?」

「違うわ、私は貴方も帝督も人を殺すような実験は絶対に受けないと信じてた」

伏せてた顔をあげ、まっすぐ二人を見つめる。

「でもこの実験は『無理矢理でも開始されてしまう』そうしたら優しい貴方達は自分が傷つく道を選んで心を閉ざしてしまう!……この実験は開始準備が整ったらそこで負けなのよ」

悔しそうな顔で吐き捨てるように言った。

芳川はこの十年の間誰よりも二人の事を考えていた。
実験の邪魔をするなど科学者としての死を意味する行為をしてまで、二人になるべく辛い思いをさせまいとしていた。

「なンで……?なンで俺達なンかの為に……?」

「そんなの、あなた達が好きだからに決まってるじゃない」

優しく微笑む。
先ほど自分を殺そうとした一方通行を一切の恐怖も怯えも感じずに、隣で照れ臭そうに笑う垣根と共に優しく包み込むように抱きしめた。



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