80: ◆hZ/DqVYZ7nkr[sage]
2011/12/01(木) 23:29:57.83 ID:/QGrE+6vo
「……ハァ、めんどくせェ。俺とお前が本気で戦ったら128手でお前は死ぬって結果が出てンだけどよォ?それでもやるか?」
一方通行の中で、新しいシナリオが完成したようだ。
垣根はこれに話を合わせればいい。
「今、一瞬退いたな?それがお前の覚悟の強度だ。そンなチャチな覚悟で俺様に歯向かうんじゃねェよ」
精神力が強かろうが、あくまでまだ子供。
死を目前に考えるとやはり、ビビってしまう。
そして、どう見ても一方通行は悪役であった。
わかりやすすぎるほどの、事情を知らぬ者が見たら劇の練習でもしているかのような、完璧に作り上げられた悪党。
だが、災厄の中心にいる当人相手ならむしろこれくらいがちょうどいい。
「あァ、垣根くンとそこの女は無関係だからよォ……やンなら俺だけを狙えよォ?まァ垣根がお前如きに負けるとは思えねェけどなァ……アハッハハギャハハハハハッ!」
――なるほど、俺は何も知らないただの友達って事でいいのか。だったら……。
「オイオイ、こんな街中で電撃ぶっ放すほど御坂美琴ちゃんってのは常識知らずなのか?何日か前に初めて会ったはずのお前らに俺の知らないとこで何があったか知らねぇが今日は引いてくんねぇか?一方通行もそれでいいだろ?」
何も知らないのならばとりあえず場を収めようとするのが無難だ。
と考え、両者を宥める。
「……何も、何も知らないくせに……こっちはこっちは……妹の命がかかってんのよ」
それだけで人を殺せそうな目つきで垣根と一方通行を睨みつける。
「くそっ……」
あの一方通行と対等に渡りあっていた垣根も一方通行側にいることは御坂の思考を冷静にさせるのには丁度良かった。
御坂は捨て台詞と共に三人の前を去った。
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