過去ログ - 一方通行「青紫色の携帯電話」
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805: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/02/10(金) 04:46:02.54 ID:DwwgtETOo

この少女の人を見る目は、一方通行も評価している。
だから、その通りになってしまうのかもしれないと思った。
自ら切り断とうとして、垣根とミサカ00002号に見たこともないような、悲愴な顔をさせてしまった。

―― それなのに、情けなく俺はあいつらの下へ戻っちまうのか?

「いや、絶対ェにそうはならねェよ」

情けなくたっていいからそうなりたい、と思っても無理なのだ。

一方通行はすでに諦めてしまっているのだから。

もう一度前を見て、左右を見て、上を見上げるまでは、抜け出せない。

一方通行の選んだ道は決して一方通行ではない。
出口も入り口もない。
ただ、全てが繋がったサークルだ。
前も後ろもありはしない。
歩いたら疲れるだけの道だ。

そしてそこに入り込んだのではない、道を踏み外し、落ちてしまったに過ぎない。

だから、自身の能力でいつものように跳べばいいのだ。

それが出来ないならば、誰かに引っ張りあげてもらえばいいのだ。

上を見れば、親友をはじめ、幾人かの手が必死に伸びている。

ただ、一方通行は上を見上げればいいだけなのだ。

うつむいていても、なにも見えないのだから。


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