862: ◆hZ/DqVYZ7nkr[sage saga]
2012/03/01(木) 01:54:47.86 ID:nHXp1IF3o
〜〜〜
「どうした?弾切れかい?」
一歩も動かずに、鉛玉の雨を全て純白の翼で受け止める。
その顔に浮かぶのは微笑みだ。
「弾がきれたならミサカも一緒に戦うよ!」
ミサカ00002号は駆けだし、一番近くにいた妹達の側頭部を思い切り回し蹴る。
「がしゃこんがしゃこん撃ってくれちゃって、これでも一応妹達の中では一番お姉さんなんだよ?
だから、お仕置きってことで我慢しなさい」
蹴り飛ばされた妹達の一人はそのまま気を失った。
―― ミサカ00112号の話ではミサカ00100号までの妹達は00300号まで作ってその中でも丈夫な個体を選んだらしい。
でもそれって同時に全てを作り、後から番号を振ったって事かな?
ま、そんなのはどうでもいいか……00112号よりこいつらは元気って事は、ある程度手荒に扱っても良さそうってことが重要!
そのままの勢いでミサカ00002号は他の妹達も次々と気絶させていく。
―― おかしいですね、ミサカ達の攻撃はさっきから見当違いのところばかりにいきます。これは……もしかしたら……とミサカ00007号は仮説を立てます。
ミサカ00007号は他の個体に一旦下がる事を命令する。
命令を受けると一瞬で全ての個体が垣根、ミサカ00002号から距離を取った。
―― なるほどね、一個隊のリーダーを決めてやれば残りはそれに忠実に従う兵士になるわけか……。
自我を持たず、命令された事だけを行う。
その統率力は恐るべきものだと垣根は思った。
「第二位の能力ですね?とミサカ00007号はゴーグルを取る事を他の個体に命令しながら、答え合わせを始めます」
「大正解、お前らのそのごついゴーグル……それのレンズに入る光の屈折率を変えた。ま、チャチな仕掛けさ」
ゴーグルを外し、投げ捨てる妹達と余裕をまとい微笑みすら浮かべる垣根。
「……では、純粋な肉弾戦で勝負という事で……とミサカは拳を構えます」
「……いいぜ?どうせ元から全員とっ捕まえる予定だったしな」
「あんた達がもう助からないなんて、ミサカも垣根さんも信じてない、絶対に、命令に縛られない自分の心を取り戻してあげる」
垣根達と数十人の妹達との、純粋な殴りっこが始まった。
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