863: ◆hZ/DqVYZ7nkr[sage saga]
2012/03/01(木) 01:57:16.78 ID:nHXp1IF3o
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「この俺の目の前で芳川を殺せると思うな」
思い切り蹴り飛ばし、壁に激突し床に墜落した天井を見下しながら一方通行は吐き捨てるように言った。
「はっ……妹達の事なんか眼中にねぇってか?」
痛みを堪えながら天井は顔をあげた。
「……いいねぇ、俺が求めてたお前はそういうお前だ。目的以外には誰が死のうが心を揺るがせない。
……その心がもっと早い段階からあったら、今回の実験も成功してたのになぁ?」
フラフラと立ち上がり、おぼつかない足取りで数歩歩くと、殺害したミサカ00051号の頭を蹴り飛ばした。
蹴られた衝動で顔が一方通行の方へと向き、その視線は一方通行へと突き刺さる。
ミサカ00051号の目には当然光など存在せず、責めるような悲しむような深い暗闇が瞳を染め上げていた。
「……一人で逝かせはしねェから。
大丈夫、あの世に行ったら、今度こそ俺が守ってやる」
誰にも聞こえぬように呟く。
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