過去ログ - 一方通行「青紫色の携帯電話」
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887: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/04/08(日) 00:48:32.89 ID:LJhw5GtIO

〜〜〜

「ァ?」

「同じ事を言わせんなよ第一位、さっさと渡せ」

「お前、は……暗部ッ……クッソもうきやがったのか」

あの日、そこで起こったことを知る者は麦野沈利と一方通行しかもういない。
天井亜雄がどうなったかはわからない。
が、生きてはいないだろう。

「暗部?……お前、第四位の麦野沈利か?」

「どぉでもいいだろ、そんな事は、いいから渡せ私はさっさと帰って寝たいんだよ」

イライラとした様子で髪をぐしゃぐしゃとかきあげる。

「……お前、誰を目の前にしてるか分かってンのかァ?」

麦野沈利の余裕の表情が気に入らないのか、一方通行は思い切り殺意のこもった目で睨みつける。
しかし、それに対しても麦野はニヤリと笑うだけであった。

「はっ、人の殺せねぇバケモンに何をビビる必要があんだよ?
そんなニセモノの殺意で暗部を生きている私が怯むとでも思ってんのかァアア? 第一位ぃ」

そう、一方通行は人を殺せない。
人に限らず生き物を殺せない。
それはごく普通の感覚であり、何も恥じるべき事はないが、こういう状況では殺せない者は害悪な邪魔にしかならない存在である。

「……」

そして天井は麦野、一方通行の興味が自分から僅かにそれたその瞬間を見逃さなかった。

妹達を思い切り突き飛ばし、自身はそれを盾にするかのように、窓ガラスへ銃を発砲しながら突進する。
麦野は妹達を容赦なく殺そうとするので、当然一方通行はそれを守るために天井より一手遅れた。


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