899: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/04/11(水) 21:10:17.17 ID:udiEKYoIO
大覇星祭、上条当麻は消えた一方通行へ怒りをぶつけるように、この街の何処かに一方通行がいたら上条当麻の名がその耳に入るように、がむしゃらに暴れまわった。
それは常盤台のエース、御坂美琴も同じ事で、彼女はなんと、個人の部で表彰までされ、なおかつライバル長点上機を破り、常盤台を優勝まで導く活躍ぶりであった。
「だから、そんなんじゃ、ねーって」
十月もそろそろ終わろうとしている。
―― どこいっちまったんだよ。お前は今どこで何をしているんだよ。
いつまでも……逃げてんじゃねぇよ。馬鹿野郎。
上条は青髪ピアスの言う事を右から左へと聞き流し、真っ青に晴れた空を見上げる。
―― お前がいないと、垣根も御坂もミサカも、インデックスも、白井も初春も佐天も……芳川さんだって、みんなが……。
みんな笑えやしねぇんだよ。
空から目を逸らすように、まぶたを閉じると、ちょうど午後一番の授業の開始を告げる鐘が鳴った。
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